森山 実 MORIYAMA Minoru

【生年月日】

1949(昭24)年11月14日

【専門分野】

セラミックス材料工学,複合材料工学

【研究分野】

  • セラミックス/カーボンファイバ複合材料
  • ガラス成形用型(モールド)素材
  • 非酸化物系(硼化物,炭化物,窒化物)系セラミックスの焼結と特性評価
  • セラミックスの放電加工
  • セラミックスのレーザ加工

【研究課題】

  • セラミックス/カーボンナノファイバ複合材料の開発
     SiCやWCセラミックスにカーボンナノファイバ (CNF)やカーボンナノチューブ (CNT)の短繊維強化複合セラミックス(FRC)を作製し,“強くて割れないセラミックス”の開発に挑戦しています.
  • ガラス成形用セラミックス型素材の開発
     携帯などに使われているガラスレンズの型成形用セラミックス素材を開発しています.CrSi2,SiC,WC系素材を用い,不活性ガスを必要としない型成形を目指しています.
  • 硼化物,炭化物,窒化物セラミックスの機械的・電気的特性に関する研究
     TiN,TiB2,TiC,ZrB2,B4C,SiC,Si3N4などをベースとした難焼結性の非酸化物系複合セラミックスのホットプレス焼結体や放電プラズマ焼結(Spark Plasma Sintering,SPS)体を作製し,機械的及び電気的特性を測定しています.これらのセラミックスは,金属並の高い導電性を保持しているものが多く,高い機械的強度(高い硬度,曲げ強度,破壊靭性)を持っています.この他,Al2O3,ZrO2(特に3YZ),TiO2など酸化物セラミックス系の焼結も行っています.
  • セラミックスの放電加工に関する研究
     金属,プラスチック成形用オールセラミックス製モールド素材(金型材)の開発を目指しています.放電加工機を用いて,3次元的な形状の型彫り加工,ワイヤカットによる切断が可能です.TiB2-B4C系,TiN-B4C系が高い強度を示します.放電加工による強度変化も調べています.
  • セラミックスのレーザ加工(高速切断加工)に関する研究
     YAGレーザを用い,セラミックスの高速切断加工の研究に取組んでいます.高破壊靱性を示すセラミックスが割れずに加工可能です.切断速度は,レーザ加工,放電加工,ダイヤモンドホイール研削加工の順ですが,強度は,この逆順となる傾向があります.
  • プラズマCVD法によるSi3N4-SiCアモルファス混合膜の研究
     プラズマCVD(化学気相堆積法)膜の合成,機械的性質,強化膜,電気的性質,熱的性質,照射損傷について研究しました(研究終了).

【略歴】

1970(昭45)年 3月長野工業高等専門学校 機械工学科卒業

1973(昭48)年 3月慶応義塾大学工学部 計測工学科卒業

1973(昭48)年 4月日本電気梶@電波応用事業部海洋開発室(1980年6月まで)

1980(昭55)年 7月長野工業高等専門学校機械工学科助手

以後,講師,助教授を経て現在電子制御工学科教授

寮務主事,学生相談室長,学科主任などを務める.

1994(平6)年 7月博士(工学)(長岡技術科学大学)

「プラズマCVD法によるSiNxCy膜の合成とその特性に関する基礎的研究」

【所属学会】

日本セラミックス協会,日本機械学会

【主な論文・著書】

  • 鎌田喜一郎,前田祐二,安井寛治,森山 実:プラズマCVD法によるSi3N4-SiC系セラミックス薄膜の合成,窯業協会誌,Vol.94,No.1, pp.12-18 (1986).
  • M.Moriyama and K.Kamata:Strengthening of Glass by Amorphous SiNxCy Ceramic Films, Journal of Materials Science Letters, Vol.6,No.10, pp.1141-1144 (1987).
  • M.Moriyama, K.Kamata and I.Tanabe:Mechanical Properties of SiNxCy Ceramic Films Prepared by Plasma CVD, Journal of Materials Science, Vol.26,No.5, pp.1287-1294 (1991).
  • 森山 実,鎌田喜一郎,小林義一:ホットプレス法による窒化チタンセラミックスの強度及び電気的特性,日本セラミックス協会学術論文誌, Vol.99,No.4, pp.286-291 (1991).
  • 森山 実,前田祐二,鎌田喜一郎:プラズマCVD法によるSi3N4-SiC系薄膜の直流電気伝導特性,Journal of the Ceramic Society of Japan, Vol.101,No.12, pp.1390-1394 (1993).
  • 森山 実,青木博夫:B4CとTiN粉末の反応によるTiB2-TiNxCy複合焼結体の作製とその機械的特性,Journal of the Ceramic Society of Japan, Vol.104,No.4, pp.333-339 (1996).
  • 森山 実,青木博夫,小林義一:TiNとB4C粉末の固相反応を利用したホットプレス法による高強度TiB2-TiNxCy複合焼結体の作製とその機械的特性,Journal of the Ceramic Society of Japan, Vol.106,No.8, pp.824-829 (1998).
  • 森山実,青木博夫,小林義一:ホットプレス法によるTiB2-ZrB2系セラミックス焼結体の作製とその機械的特性,Journal of the Ceramic Society of Japan, Vol.106,No.12, pp.1196-1200 (1998).
  • 森山実:ホットプレス法による高強度TiB2-B4C系セラミックス焼結体の機械的及ぶ電気的特性,Journal of the Ceramic Society of Japan, Vol.109,No.6, pp.550-556 (2001). .
  • 中澤達夫,藤原勝幸,押田京一,服部忍,森山実:「電気・電子材料」,コロナ社(2005).
  • 板屋智之,藤原勝幸,押田京一,森山実:カーボンナノ材料の分散とコンポジットへの応用,炭素, No.223 pp.183-187 (2006).


国立長野高専 電子制御工学科 教授 森山実