Cygwin用glpngコンパイル済みライブラリパッケージについて

Update: May 5, 2011


概要

このパッケージは、OpenGL用PNGローダーであるglpng(本家 別FTP)をCygwin上で使うためにコンパイルしたものです。glpngをCygwin上でコンパイルするために少々面倒な作業が必要ですが、これを行ってまとめたものが本パッケージです。glpng 1.45のソースを基に、Cygwin 1.7.7上のgcc 4.3.4でコンパイルしています。


内容物


使い方

frameworkフォルダに入っているglpng.hをc:\cygwin\usr\include\w32api\GLフォルダの中にコピーしてください。同様に、frameworkフォルダに入っているlibglpng.aをc:\cygwin\lib\w32apiフォルダの中にコピーしてください。これでインストールは完了です。

Cygwinのコマンドラインからgccで使う場合は

gcc program.c -I/usr/include/opengl -lglpng -lglut32 -lglu32 -lopengl32

のようにしてください。


ライセンス

オリジナルのglpngに従います。


謝辞

このような便利なライブラリを作成されたBen Wyatt氏に感謝します。glpngがなかったら今頃どうなっていたかと思います。sampleディレクトリの桜の画像は大日向大地氏からいただきました。


ライブラリの作り方

glpng.zipに含まれるソースからコンパイルする場合は、次のようにします。

  1. glpngのwebサイトからglpng.zipをダウンロードして解凍します。
  2. .\include\GL\glpng.hをc:\cygwin\usr\include\w32api\GLにコピーします。
  3. .\src\Makefile.LINUXの12行目~13行目あたりにCFLAGSとCCFLAGSの指定がありますので、以下のように変更します。
    変更前
    CFLAGS  = -pipe -Wall -W -O2 -fno-strength-reduce
    CXXFLAGS= -pipe -Wall -W -O2 -fno-strength-reduce

    変更後
    CFLAGS  = -D_WIN32 -I/usr/include/opengl -pipe -Wall -W -O2 -fno-strength-reduce
    CXXFLAGS= -D_WIN32 -I/usr/include/opengl -pipe -Wall -W -O2 -fno-strength-reduce
  4. Cygwin Bash shellを開き、glpngのsrcディレクトリに移動します。
  5. コマンドラインから次のように入力します。
    make -f Makefile.LINUX
  6. .\libにlibglpng.aというファイルができています。これをc:\cygwin\lib\w32apiにコピーします。
  7. 以上でコンパイルとインストールは完了です。

連絡先

このパッケージに関しては以下までどうぞ。

伊藤祥一 (shoichi@ei.nagano-nct.ac.jp)