Xcode 4.3以降でコマンドライン上からgccを使えるようにするには

2015年5月8日更新

Xcode 4.3以降はApp Store経由でアプリケーションフォルダに直接インストールされる形になりました。同時に、従来コマンドラインから呼び出しが可能であったgccコマンドが使えなくなっています。これを手動で使えるようにするには以下のようにします。

OS X 10.9~10.10の場合

OS X 10.9(Mavericks)から、インストール方法が(さらに)変更されました。

  1. ターミナルから次のように入力します(sudoは必要ありません)。
    xcode-select --install
  2. 次のようなダイアログが表示されます。「インストール」をクリックしてしばらく待てばコマンドラインツールのインストールが完了します。「Xcodeを入手」をクリックするとApp Store経由でのインストールになり、ターミナルからgccなどを起動した際に「sudoつきでgccを起動してライセンスに同意せよ」というメッセージが表示されます。


Mac OS X 10.5~10.8の場合

  1. Xcodeを起動し、メニューから[Xcode]→[Preferences...]の順にクリックします。


  2. Downloadsタブに"Command Line Tools"という行があります。[Install]ボタンをクリックしてください。


  3. Xcode 4.3ですでにCommand Line Toolsを導入済みの状態で、Xcode 4.4に更新した場合、次のようにCommand Line Toolsのボタンが[Update]になっていますのでこれをクリックします。


  4. Command Line Toolsをインストールするには、Appleに開発者として登録されている必要があります。すでにApple Developer IDをお持ちであればここでIDとパスワードを入力して[Log In]をクリックしてください。Apple Developer IDをお持ちでなければ[Create Account...]からアカウントを作成してください。


  5. インストールが完了すると、"Installed"と表示されます。Xcodeを終了させてください。


  6. Xcode 3以前のものが残っていると(Xcode 4をApp Storeから入れただけの状態では残っています)、パスの設定などで混乱するかもしれません。不要であれば/Developer以下を削除してください。ターミナルを開いて sudo /Developer/Library/uninstall-devtools --mode=all と入力します。

  7. App StoreからXcode 4を入れるとXcodeの本体は/Applicationsフォルダに入っているはずです。従来は/Developer以下に入っていたので、/Applicationsに入れた方を参照するように設定を変更します。ターミナルを開いて sudo xcode-select -switch /Applications/Xcode.app/Contents/Developer と入力してください(管理者パスワードを尋ねられる他は何も表示されません)。

  8. ターミナルを開いて gcc -v と入力し、次のようにgccのバージョン情報が表示されればOKです。





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